“ain’t nothing like a real thing baby〜♪”なんて洋楽を聴いていて「待てよ、ain’tってなんぞや」と思った経験はありませんか?

位置的に動詞だけど、notをくっつけられるのはbe動詞とか限られた動詞だから…
ain not? うーん、わからない。。
今回は、洋楽やラップなどでよく出てくるain’tについて、どのような意味なのか、またどのようなときに使われるのかについて解説していきます!
ain’tは色々な否定形の省略の代わりになるもの
まず、ain‘tの定義から見てみましょう。

すごい万能だね!

Am notに省略形があるなんて知らなかったよ
例えば、以下のように使うことができます。
You ain’t going to like this.(君は嫌だと思うよ)
He ain’t her husband?(彼は彼女の夫じゃないの?)
She says she ain’t hungry.(彼女はお腹空いていないって言ってる)
アメリカ南部の黒人英語でよく使われる

でも、日常会話ではそんなにain’tを頻繁に聞かないよね

何か使うときの決まりがあるのかな
このように、ain’tは私たちのように第二言語として英語を話す場合、使うと少し不自然な表現になってしまうので気をつけましょう。

ヒップホップやR&Bなど、黒人文化が源の洋楽でよく聴くのは、ain’tがアメリカ南部で話される言葉だからなんだね。
ain’t +否定で否定の強調の意味
ain’tには他にも意味があります。

でも、これは二重否定になってない?

そういえば二重否定も文法的には正しくないけれど、南部や砕けた口語表現ではよく聞くよね

文法的には嫌われるから、スタンダード・イングリッシュではほぼ使われないよ
しかし、アメリカの黒人英語の中では、以下のような二重否定もよく使われる表現になります。
口語で使われる二重否定表現
I couldn’t find nobody.(誰も見つけられなかった)
→○ I couldn’t find anybody.
I don’t go nowhere.(どこにも行かない)
→○ I don’t go anywhere.
そのため、二重否定表現とain’tが合わさった表現は、より南部黒人文化の色を色濃く出し、黒人の間でよく使われています。
You ain’t going nowhere!(どこにも行かないだろうな!)
I ain’t got no money.(無一文だ)
Ain’tが歌詞で使われている洋楽を観てみよう!
ain’tは黒人英語でよく使われる表現であることがわかりました。
洋楽でも、R&BやHipHopなどの黒人文化発祥の音楽で本当によく出てきます。
ここでは、ain’tが歌詞に出てくる洋楽のおすすめ曲を紹介します!
Ain’t Nothing Like The Real Thing / The Jackson 5
マーヴィン・ゲイとタミー・テリルの1968年のヒット曲のカバーとなっています。

14歳のマイケルと兄ジャーメインの甘い声との掛け合いもたまらん曲だね。

本物に叶う物はないっていう、近くにいない恋人を思う歌詞も素敵だね
Ain’t No Mountain High Enough / Marvin Gaye and Tammi Terrell
君の元に行くのに高すぎる山はない、低すぎる谷はない、広すぎる川はない、というロマンチックなデュエットです。
私はオリジナルのマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのバージョンではなく、ダイアナ・ロスのバージョンで知りました。
ダイアナ・ロスバージョンも素敵。
Ain’t No Sunshine / Michael Jackson
1973年リリースのマイケル・ジャクソンのソロデビューアルバム「Got To Be There」からのシングルカット曲です。
オリジナルはビル・ウィザースの曲ですが、幼いマイケルの美しくも切ないボーカルが堪能できます。
「彼女がいなくなってから太陽の日が無くなった」という悲しい失恋の曲です。
Jam / Michael Jackson
dangerousライブのオープニング曲としても知られる、マイケルの言わずと知れた名曲、Jamです。
この曲のサビでもain’tが出てきます。
Jam 苦境 It Ain't Too Much Stuff 押し潰されることなんてない It Ain't Too Much 持ち堪えられる It Ain′t Too Much For Me To 僕に重すぎるなんてことはない Jam 即興でセッションをすれば
ちなみにミュージック・ビデオで、バスケットボール界のレジェンド、マイケル・ジョーダンと共演しています。
マイケルがマイケルにダンスとバスケを教え合う姿がかわいい。
Bad / Michael Jackson
こちらは、歌詞ではなくてミュージックビデオのセリフで出てきます。
マイケルが、悪さをするのがカッコイイと思っている地元の友達にこう言います。(8分43秒あたり)
You ain’t bad. You ain’t nothing! 君はカッコよくなんてない。何者でもない!
そして、白黒映画から急にカラーになり、有名なダンスシーンに突入します。
地元の友達との会話ですので、ain’tを使って共通のコミュニティであることを示す目的もあるのでしょう。
東京にきて方言を封印していた大学生が、地元に帰って方言を解き放つ瞬間と似ているかもしれませんね。
まとめ
ain’tの使い方、またain’tが使われている洋楽についてご紹介してきました。
スタンダート・イングリッシュではほとんど使われないものの、黒人英語や一部コミュニティでは一般的に使われる表現であることがわかりました。

マイケル・ジャクソンも子供時代から、兄弟間や友達間、また歌の中でも、普通にain’tを使って生活していたことが伺えるね。
書き言葉では使われることはありませんが、今でも会話や洋楽ではよく聞く表現ですので覚えていて損は無いでしょう。
では、また次回もお会いしましょう!



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