“must”と“have to”の違いは?心理的要因か外的要因かで使い分け

英語学習

みなさんは次の表現のニュアンスの違いがわかりますか?

行かなくちゃ!
  • I have to go now.
  • I must go now.

どちらも「〜しなければならない」という「義務」を表す英語表現です。

いぬ
いぬ

何度も違いについて説明をみてるけど、イマイチ腑に落ちないんだよな…

学校では書き換え可能などと習うことも多く、ほぼ同じ意味と認識しがちですが、実はニュアンスがかなり違います。

今回は、義務を表す英語表現mustとhave toの違いについて、豊富な例文と詳細な解説で説明していきます。

この記事を読めば、もう使い分けに悩むことはなくなりますので、ぜひ最後までご覧ください!

2つの違いはズバリ「心理的要因」か「外的要因」か

mustとhave toの違いは、以下の通りです。

mustとhave toの違い
  • must…「話者の心理的要因」が義務を作る場合(wantに近い)
  • have to…「外的要因」が義務を作る場合(仕方なく感)

mustの場合、「話者の個人的な義務感」から「行かなくちゃ」というニュアンスです。

have toの場合、自分ではどうしようもない外的要因によって「行かなくちゃ」というニュアンスです。

あくまで話者がその義務を「自分の意思」と捉えているか「外的要因で仕方なく」と捉えているかで使い分けます。

以下に詳しく解説していきます。

mustとhave toの違いをシチュエーションで理解!

mustとhave toをシチュエーション別で解説します。

いぬ
いぬ

使うシーンやセリフを紹介しているよ!

mustを使うシチュエーション例

mustは自分の心理的要因から「しなくちゃ!」「した方がいい!」と強く思っている場合に使います。

例えば、スーパーヒーローが人々を救いに「行かねばならない」と言うシーンを想像するとわかりやすいでしょう。

話し手の主観の入った表現で、少し強めの響きがあります。

いぬ
いぬ

早速シチュエーション例を見てみよう!

その① AさんがBさん宅を訪れ、3時間ほど滞在し、日が暮れてきました。

Aさん:I must go (because it’s late and I don’t want to bother you).

  そろそろお暇しなくちゃ(時間も遅いし、おじゃまになりたくないから)

Bさん:No, no. You don’t have to, please stay if you can.

  いやいや、全然いいのよ!あなたが大丈夫ならまだいてちょうだい!

この場合、Aさんはmustを使っていますので、何か用事があるというよりはただ単に「話者の義務感」から「行かなきゃ」と言っています。

ですので、「あまりお邪魔しても悪いので」などといった話者の内的要因による発言であると考えられます。

ワンポイント「否定形の場合の意味」
  • must notは「〜してはならない」という強い禁止を表す
  • don’t have toは「〜する必要はない」と不要を表す

その② 相手へ強くおすすめする場合

Aさん:I’m thinking about going to Japan. Do you have any recommendations?

  日本に行こうと思っているんだ。何かおすすめの場所ある?

Bさん:You must go to Kyoto. The scenery there is outstanding and the food is also really good.

  京都には行かなきゃダメだよ!景観が素晴らしいし、ご飯も美味しいよ。

言われた人は「出張」や「移住」など、実際に京都に行かなければならない客観的義務があるわけではありませんよね。

ただ話者の内的要因である「おすすめだから絶対行って!」という気持ちを義務として発言しているにすぎません。

have toを使うシチュエーション例

Have toは外的要因により仕方なくと言うのがポイントです。

「外的要因」によるものなので、相手に失礼なく、しかも確実に去りたいときなどに使うと便利な表現です。

相手も「仕方ないな」と思ってもらえる確率が高いからです(多用するとバレます)。

いぬ
いぬ

早速、例をみてみよう!

その① AさんとBさんが会っていて、Aさんは帰らなくてはなりません。

Aさん:I have to go. I have an appointment with the dentist in 30 minutes.

行かなくちや。30分後に歯医者の予約があるの。

Bさん:Sure. Thank you for coming today!

そっか。今日は来てくれてありがとう!

Have toは外的要因ですので、「歯医者の予約」や「終電」など自分ではどうしようもない要因により「行かなきゃ」と言っています。

ですので、言われた側も深掘りしたりせずに「そっか、仕方ないね」となりやすいです。

その② 医者に言われたから…

Aさん:I have to stop smoking. The doctor told me.

  タバコをやめないといけないんだ。医者に言われちゃって。

Bさん:Oh I’m sorry, but I think it’s better for your health.

  それは気の毒だね。でも、その方が健康にはいいと思うよ。

自分で「健康に悪いから禁煙したい」と思った訳ではなく、医者という外的要因によって「禁煙を余儀なくされている」というニュアンスがあります。

例文で徹底比較!mustとhave toの違い

ここでは、例文を並べてmustとhave toの違いを徹底的に比べてみたいと思います。

ニュアンスの違いがわかるかと思います。

A:I must study. I want to pass the exam.

勉強しなくちゃ。試験に合格したいから。

B:I have to study because the final exam is in 2 days.

試験が2日後にあるから、勉強しなくちゃ。

Aは、合格したいという自分の意思で「勉強しなきゃ」と思っています。

一方Bは、「試験という外的要因」があるために仕方なく「勉強せざるを得ない」と思っています。

A:Must you wear that tie all the time?

ずっとそのネクタイしていないといけないわけ?

B:Do you have to wear a tie at work?

職場でネクタイを付けないとならないんですか?

Aは、その人の個人的な好みやこだわりで、そのネクタイをずっとしてる必要があるのか、と聞いています。(きっとネクタイが変なので、話し手は外してほしいと思っていることが予想できます)。

一方Bは、ネクタイをつけることが「職場のルール」なのかと聞いています。

A:We must go home. I can’t stand this terrible party!

家に帰るべきよ!こんなつまらないパーティー耐えられない!

B:This is a lovely party, but we have to go home for the kids.

このパーティーは素敵だけど、子供たちのために家に帰らなきゃ。

Aは、「つまらないから帰りたい」という自分の意思からの発言です。

Bは、子供たちという外的要因により「仕方なく」というニュアンスがあります。

have got toとhave toの違いは?

have toは、口語でhave got toという形になることができます。

I’ve got to go. = I have to go.

この2つはほぼ同じ意味で使うことができますが、次のような違いがあります。

have to have got toの違い
  • have got toは「普段繰り返し起こること」には使わない
    例)I usually have to be at work at seven. ( I’ve usually got to…
いぬ
いぬ

「これしなきゃ」って今思ったことに、よくhave got toが使われるね

また、アメリカ英語の口語では、have got toを略してgottaと発音及び書くことがあります。

She’s gotta be kidding.

彼女は冗談言っているに違いない。

I gatta call my Mom.

お母さんに電話しなきゃ。

未来の義務について話すならhave to一択

「夏休みが終わったら、就職活動しなくちゃな」のような、未来の義務についてはwill have toもしくはbe goingto have toの形を用います

mustは助動詞なため、同じ助動詞のwillと共に用いることができないからです。

When the summer vacation is over, I will have to start searching for a job.

夏休みが終わったら、就職活動を始めないとならない。

しかし、すでに決まっている予定の場合は、willをつけずにhave (got) toで未来の予定を表すことができます。

I’ve got to go for a job interview tomorrow.

明日就職面接に行かなくてはならない。

Youを主語にして「命令」を表すことができる

mustは、youを主語にすることで命令を表すことができます。

You can borrow my bike, but you must bring it back before ten.

私の自転車を借りてもいいけど、10時までに返してください。

この場合、mustは話しての意志や気持ちが入った表現なので、少し威圧感があります。

mustをwill have toにすることで、命令の威圧感を減らすことができます。

(絶対戻してね…!という話者の心理的な圧力でなく、外的要因(自転車を使う用事があるなど)で自転車が必要だから…というニュアンスになるため)

You can borrow my bike, but you’ll have to bring it back before ten.

私の自転車を借りてもいいけど、10時までに返してもらわないといけないの。

まとめ:have toとmustは「気持ち」で使い分けよう

mustとhave toの違いについてまとめてきました。

使い分けは以下の通りです。

mustとhave toの使い分けまとめ
  • 話者の心理的要因による義務はmust
  • 外的要因による義務はhave to
  • 口語ではhave toはhave got toとも言うが、繰り返し起こることには使わない
  • Have got toはgottaと省略できる
  • 未来の義務についてはwill have to / be going to have toを使う
  • Youを主語にしてmustやwill have toで命令を表すことができる

自分の気持ちや心によってニュアンスの違う表現を使い分けることができれば、相手とより親密で気持ちの良いコミュニケーションができるようになります。

ぜひ腑に落ちるまで読んで、体得しちゃいましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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