アメリカ生活で感じるのは、”Thank you”がめっちゃ使えるということだ。
当たり前だと思うかもしれないが、”Thank you”は日本人が「ありがとう」と言う以上に使われているし、言わないと失礼になる場合もあるので注意が必要だ。
”Thank you”が「ありがとう」以外で使われる例を挙げてみたいと思う。
Thank youの使い方①:誉められたときの返事
「その服いいね」「いい仕事してるね」「よく頑張ったね」「かわいいわんちゃんね」などなど、アメリカでは知り合いだけでなくお店の店員さんや、はたまたバス停で一緒に待っている人など、様々な人から褒められる。
褒められ慣れていない日本人(私だけ?)は、「いえいえ~」「そんなそんな~」「またまた~」というような感じで、照れのような否定をしてしまいがちである。
というか、日本語であっても、あまり親しくない人から褒められたときの返事の正解はわからないのではないだろうか。
もちろん英語でも「絶対的な正解」というのはないが、「たぶんほぼ正解」な回答は存在する。
誉められたときの返事のような、日本で親しみのないシチュエーションにおけるコミュニケーションは、「型」を覚えてしまった方がよい。
その型とは、
① ”Thank you”という。(ほぼ反射)
② 相手も褒める
である。
これだけ覚えておけば、気まずい空気を避けられ、ひとまずフレンドリーな会話が成立する。
例えば、以下のような感じである。
知らない人:I like your T-shirt.
(あなたのTシャツ素敵ね)
自分:Thank you. I like your earings, too.
(どうも、あなたのイヤリングも素敵ですね)
もう、これはちんどん屋みたいな恰好をした人でも、何かしら褒める部分を見つけて褒め返さなくてはならない。
ただ、ジョギング最中のいかにも部屋着といった風貌の人を褒めても皮肉にしか聞こえないため、そんな場合には”Thank you.”だけでも問題はない。
重要なのは、間髪入れずに”Thank you.”と返すことなのだ。
誉められてとっさに謙遜のつもりで”No”などと言うと、自分の意見が否定されたように感じて気分を害する人もいるので、日本のように謙遜するのだけは避けた方がよい。
私の体験談はこちら↓
Thank youの使い方②:心配の言葉の返事
「祖父が亡くなったんです」
「持病が悪化しちゃって、病院に行ってきたんです」
「妻が体調を崩して寝ているんです」
さまざまな不幸があったとき、病院に、職場に、友人に、伝えなくてはならない場合も多い。
そんな報告をすると、相手は
“I’m so sorry.”
大変でしたね。
残念でしたね。
などといった、心配の言葉をかけてくれることが多いだろう。
そんなときには、”Thank you”と返事をすればOKだ。
私は先日流産をして、病院の予約をとるときや実際に病院に着いたとき、診察のときなど、看護婦さんやお医者さんに何度も状況を説明しなければならなかった。
そんなときに、毎度”I’m so sorry.”と言われたが、そのたびに「なんと返事をすればいいのだろう」とわからず、力なく”No problem(大丈夫です).”などと答えていたが、いや、プロブレムだから病院来てるんだろ!と自分で突っ込んでいた。
しかし、こんなときに”Thank you.”と言っている海外ドラマのシーンを観て、なんだ、Thank you.でいいんだ、と勉強になった。
Thank youの使い方③:挨拶の返事
仕事以外で、最も英語を話すのはスーパーの店員さんと話すときであろう。
このケースも、日本では店員さんから「調子はどう?」などと聞かれることはないため、会話の「型」として覚えてしまうと便利だし、レジに行くたびに「今回はなんて返事しよう」なんてそわそわしなくて済むからよい。
レジに入ると、最初に
How are you doing?
と言われることが多い。
「いらっしゃいませ」くらいのノリと考えていてよいが、私は一応返さないとなんだか失礼な気がしていつも
Good, thank you.
と返事をする。
自分に余裕があれば、上のことを言った後に
How about you?
などと聞き返してもよいかもしれない(礼儀正しいおばあちゃんやおじいちゃん、もしくはとっても元気で感じの良い若い女の人がよく聞き返しているイメージ)。
そして、会計を済まし、レジを出るときには
Have a good day.
などと言われることが多い。
日本語にすると「いい日を過ごしてね」になりますが、ほぼ「ありがとうございました」に近い、単なる挨拶である。
日本では、店員さんの「ありがとうございました」に対してはニコッとしてお辞儀するくらいがせいぜいだと思うが、アメリカでは何も言わずに立ち去るのはやはり失礼な感じだ。
なので、Have a good day. と言われても言われなくても、とりあえず
Thank you.
と言っておけば、問題なく買い物を終えられる。
会計が終わって去る時にはとりあえず”Thank you”と覚えてしまおう。
Thank youの使い方④:お祝いの言葉の返事
引っ越しをした
新しい車を買った
子供が幼稚園に入学した
いろいろな喜ばしいシチュエーションに対し、
Congratulations!
とよく言われる。
これは、通常「おめでとう」と訳されるが、私の感覚では「よかったね」に近い。
日本語の「おめでとう」よりも軽いノリで祝われるため、よく言われる。
そんなとき、「えっと、なんて返そう」となってしまうかもしれないが、ここも条件反射で”Thank you.”といえばOKである。
そしてニコッと微笑むとなおよい。
とにかくコミュニケーションで重要なのは、今の感情をきちんと相手に伝えることである。
正しい表現を探して困ったような表情が相手に伝わってしまったら、本末転倒だ。
おめでとう、という言葉に対し、「そう言ってもらえてうれしい、ありがとう」という嬉しい感情を表情と言葉でガツンと間髪入れずに伝えることで、相手は安心する。
お祝いの言葉をもらったら”Thank you”というのも、覚えておくとよい。
Thank youの使い方⑤:道をあけてもらったときなど
スーパーで細い通路をすれ違う時、相手が道を開けてくれたり、通り過ぎるのを待っていてくれたりするのはよくある話だ。
そんなとき、日本だと
すみません、ありがとうございます
などと言うだろう。
しかし英語では、「すみません」は道を開けてもらうために「頼む」ときには言うが、道を開けてもらってありがとうのときにはやはり
Thank you.
でよいのである。
Sorry.が咄嗟に出てしまうことも多いが、Sorry.は、明らかに自分に過失がある場合(自分が道をふさいでいた、ぶつかってしまった、など)のみで、日本語の「すみません」のように「恐縮です」の意味はないため、私は日々使い過ぎないように意識している。(それでもどうしても日本語のノリで、英語では変な文脈でsorry.と言ってしまう涙)
Thank youの使い方⑥:「お邪魔します」
家や職場のパーティーなどに招かれたとき、
Welcome!
と向かい入れられるだろう。
「いらっしゃい」だとか「ようこそ」という感じだ。
そう言われたら、日本語では「お邪魔します」と返事をする場面だが、英語でなんて言えばいいのだろう、と笑顔を貼り付けたまま口ごもってしまうことが多かった。
そんなときも、”Thank you.”でOKだ。
もし余裕があれば、
Thank you for having me.
お招きいただきありがとうございます。
とでも言えれば完璧である。
Thank youの使い方⑦:「ごちそうさまでした」
英語では、「ごちそうさま」に該当する言葉がない、というか、ご飯を食べた後に何か言葉を発するという文化はない。
しかし、誰かにご飯をおごってもらったとき、誰かが作ってくれたご飯を食べ終わって感謝の言葉を伝えたいとき、日本語では「ごちそうさま」という文脈で
Thank you for the meal.
食事をありがとう。
Thank you for the dinner.
夕食をありがとう。
などと言うことができる。
That was delicious.
おいしかったです。
などと付け足すことができれば、とても感じがよくていい。
Thank you.って便利な言葉だなあ。
ちなみに、「いただきます」も該当する言葉がないため、よく
Let’s eat.
食べましょうかね。
などと訳される。
必ず食べる前には「いただきます」、食べた後には「ごちそうさまでした」を言ってきた日本人にとっては、挨拶がない文化はなんだか落ち着かないですなあ。
Thank youは、コミュニケーションの潤滑剤や~
”Thank you.”は、「ありがとう」以外のシチュエーションで、さまざまに使えるんですね。
日本語にはたくさんの挨拶言葉がありますが、英語ではけっこうThank you.で事が済んでしまうこともあるので、覚えておくと咄嗟のときに役立ちます。
海外ドラマなどを観るときにも、どのようなときにThank you.が使われているか意識してみていると、とても参考になります。
英語学習、奥深い!楽しい!
私もアメリカで日々体当たり学習中です!一緒にがんばりましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!



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